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桜の散る頃に

その日は昼ストをしていた。
時期は2月末。冬の終わりの割には、かなり暖かい日だった。

前日のストでラブホまで行くも、凡ミスで即を逃すという事態。
疲れていたのもあり、いつもなら早めに帰るのだが、
「前日坊主なんだから、今日即んないとね」
と本気とも激励ともとれるグループLINEのメッセージをもらい、昼から出ていた。

「うん。坊主は悔しいし、いっちょやりますか」

タゲを追って声をかける。
東京マラソンのボランティアをしていたというJK。
しばらく話し、年齢制限で放流。

「やっぱ厳しいね。昼とか難しいよー」

さっきの決意はどこにいったのか、健全な街の雰囲気に弱気になっている自分に気づく。
気づくと、いつもの繁華街から遠く離れていた。
このあたりはデパートがあり、若い女の子の買い物客が多い。
繁華街に戻ろうとするも、いい感じのタゲがその度にすれ違うので、
なかなかたどり着けない。
たまには違う場所もいいかもしれない…そう思っていたとき。

一人の女の子がスマホを見ながらゆっくり歩いていた。

黒髪ボブ、まだあどけなさが残る。
AKBとかHKTにいそうな感じの童顔。

 

 

「何か探してるの?」

「あっ!あの、○○○の人ですか?」

「えっ?違うけど」

「でっ、ですよね!すみません!」

そう言って歩き去って行くが、あたりをしばらくウロウロ。
改めて声をかける。

「大丈夫?迷子みたいだねw」

「うーんと、今不動産屋の事務所を探しているんですが、分からなくて…」

スマホの地図をみせてくる。

「うん、うん、、今ここだから、こっちかな」

「ありがとうございます」

一緒に歩き出す。

「不動産屋に行くってことは、もしかして、春から大学生?」

「そうなんです。部屋を探しに来ました」

「そっか、どこから来たの?」

「えっと、九州の○○県です」

「えっ、めっちゃ遠いね」

「そうなんです。だから今日中に決めないと…」

「じゃあ、こっちに来たら一緒に遊んだりできるね」

「え、めっちゃチャラい」

「あ、もうすぐだね。ちゃんと部屋みつかったか気になるし、何か困ったらアドバイスもできるから、LINE交換しよっか」

「え!チャラ!」

「そうかな。見た目こんなに誠実そうなのにw」

「いやー、絶対チャラいです。やばいですw」

「私で声かけたの何人目ですか?」

「えー、500人位かなーw

っていうか、これってただの人助けだしねw」

LINEを交換し、一応当日ブーメラン打診するも、

「知らない人と会うの怖いのでごめんなさい」

という、もっともな理由で断られた。

「まあ、そりゃそうだな」

苦笑した。
すごく純粋な子なんだろう。

 

その後、約1ヶ月LINEのやり取りは続き、引っ越し後に会うことになった。

 

 

3月下旬

いよいよ春めいてきて、
上京して間もない子達が街に出てくる。
出会いの季節。

待ち合わせ場所に来た彼女は、明るい茶髪になっていた。

「へへっ、、初めて染めちゃいました

似合いますか?」

 

 

そう言って恥ずかしそうに笑う彼女は、可愛かった。

地方から上京してきたばかりの子はほとんど知り合いがいない。
とくに大学が始まるまでは暇でやることもあまりないため、非常にやりやすいゲーム展開となる。
上京してきて一番に声をかければ、動物の”刷り込み”と同じ効果を持つことがある。
純粋な子であればなおさらだ。

今回のアポの前に電話で3時間ほど和んでいた。
普段は電話はほぼしない。
でも、この子にはそれがいいだろうと直感だった。

今までの恋愛の話。付き合ったのは2人で経験人数は1人。真面目で、素朴な恋愛。

家庭環境は少し特殊だった。両親が不在で、学費も家賃も全て自分で払わないといけない。水商売を本気で考えているようだ。

東京へ来たのは、都会への憧れから。

この子もやがて、東京に染まっていくのだろうか。

 

 

電話で和んだのが効いたのか、直ホテル。
グダなし。
お酒を飲んだことないというので、ほろ酔いを勧める。

「これ、全然ジュースです」

「多分強いから大丈夫だよ。九州の子はみんな強いイメージ」

キス

少しびっくりしたような表情
でも全く抵抗はない
控えめな舌使いが絶妙に気持ちいい

「キスのとき、目閉じないんだね」

「…はずかしい」

抱きしめる

「え、、ほんとに、するんですか…」

「うん、こんなに可愛いなら我慢できないでしょ」

「え、、、絶対うそだ、、

でも、いやじゃ、、、ないです」

 

 

 

 

 

「どうだった?」

「めっちゃ、、、やばかったです」

彼女は潤んだ瞳で真っ直ぐ見つめて言った

 

「もう、、、好きになっちゃいました」

 

「え、、ありがとう」

 

この言葉を聞いて、すごく嬉しかったが、
少し心が痛んだ。

そう言ってくれた子も過去にいた。

 

彼女に応えるように3回戦までした。

 

好きと言って抱きしめられた。
本当に幸せそうだった。

 

ナンパ師じゃなかったら、迷いなくこの子と付き合うだろう。
タイプだった。
少なくともキープはするつもりだった。

でも、真っ直ぐ素直に言われて動揺した。
罪悪感を感じた。
こんなに純粋な子になんてことをって。
今はまだ、この子だけと真剣に向き合うことはできない。
本当に、ズルくて、、クズだな。

 

自分はどうすべきか。
全てを打ち明けて嫌われること?
街に出る度にナンパして一夜限りの関係を持ってるんだって。

 

いや、今更それは自己満足になってしまう。
自分は負い目がなくなってスッキリするだろうけど、
聞かされた子はどんな気持ちになるか。

 

今自分がすべきなのはこの役割を演じること。
夢をみせること。
完璧にはできないし、するつもりもない。
自分は、、、ナンパ師だから。

恋愛って本来何の保証もない。
好きにやるしかない。

 

そのうち、きっと気づく時が来る。
でも、そのときにはそんなに辛さは感じないはずだから。

 

きっと、、、うまくやるから

 

彼女を背中を見送った。

暖かくて、心地よくも儚い想いを背負うのを感じた。
それは、一時の春の幻なのだろうか。

 

桜が散るころには、

彼女の中で、答えも出ているのかもしれない。

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コメント

    • ダナハ
    • 2017年 4月 07日

    おで、好きなんて言われたことないよ………

    そこまで、魅了できてないんだなぁ、、、

    勉強になります。(╹◡╹)

      • kurokei
      • 2017年 4月 10日

      好きって言葉は重いけど、、言われるとやっぱり嬉しいですね!
      自分もめったに言われません(。・・。)

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